免疫力を高める淡色野菜に注目!

にんにくの仲間

 

 

玉ねぎやらっきょうはにんにくの仲間(ユリ科の多年草)の淡色野菜ですが、もともと古くから漢方薬の主成分としても用いられる程、その効果が認められています。

 

 

玉ねぎに含まれるビタミン類は、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、B1、葉酸(ビタミンB群)などで、その含有量はあまり多くはないのですが、栄養、ビタミンの補給の他に、血行の促進、便秘改善、下痢の予防などを目的に食事に採り入れることもできます。

 

 

玉ねぎにビタミン類の含有量が少ないといっても、その代わりに「硫化アリル」という栄養成分が多く含まれています。玉ねぎを切って涙が出てくるのもこの成分のためなのですが、これはビタミンEと同様に血液をサラサラにする効果があり、脳血栓や動脈硬化を予防する効果もあるとされています。

 

 

これ以外にも、善玉コレステロールの増加、体内の過剰なナトリウム(塩分)の排出、、ガンの予防効果なども知られており、食物繊維も豊富です。

 

 

らっきょうも同じにんにく仲間ですが、こちらは特に殺菌効果、利尿、発汗、整腸作用について、昔から薬用植物として利用されてきています。総合的な栄養価に優れているのもらっきょうの特徴で、中でも薬効成分のアリシンは殺菌効果に加えて、 ビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復、スタミナアップに役立ちます。

 

 

ともすればβ-カロテン(ビタミンA)だけにスポットが集まりがちですが、こうした総合的な効果についても知っておいてもらいたいものです。